インプラント治療への想い | 神戸市垂水区の歯医者「垂水さだまさ歯科・矯正歯科」

患者様の心身への負担の少ないインプラント治療

インプラントはブリッジや入れ歯と比べて、周囲の歯に負担をかけにくく、よりしっかりとした咀嚼機能を取り戻すことができる、素晴らしい治療です。

しかしその反面で、外科手術を伴うため術後の痛みや腫れがある点や、インプラントの埋入手術から実際に歯が入るまでに数ヶ月の期間を要する点、骨造成が必要な場合はさらに数ヶ月治療期間が長引く点など、ネガティブな面も少なくありません。

実は私自身も、元々はインプラント治療に対して多少ネガティブな気持ちを持っていました。

術式によっては術後の痛みや腫れが辛いとおっしゃる患者様もおられ、２ヶ所インプラント治療を行う予定だった患者様が、１ヶ所目のインプラント治療後に『こんな痛いなら2箇所目はやりたくない』とおっしゃられて、最後まで治療ができなかったという話も聞いたことがあります。

治療が全て終わってしまえば、インプラント治療は失った歯の機能を補ってくれる、素晴らしい治療です。しかし治療の最中に患者様がそんなに辛い思いをされるのであれば、やはりインプラント治療を強くはおすすめはできないと思いました。

そのため、患者様の心身への負担の少ないインプラント治療法について学び、たどり着いたのが抜歯即時埋入法です。抜歯即時埋入法でインプラント治療を行うと、痛みや腫れがほとんどなく、患部の状態によってはインプラントの埋入当日に仮歯まで装着してお食事もしていただくことが可能です。

抜歯即時埋入法は、抜歯を行なった際にできる元々歯が埋まっていた穴に、インプラントを直接埋め込むインプラントの埋入方法です。

通常のインプラント治療では、抜歯後に数ヶ月間の治癒期間を設けて、傷口と骨が回復するのを待ちます。そうして抜歯によって出来た穴が塞がり、患部が十分に回復したことが確認できたのち、歯肉を切開して歯槽骨を露出させ、歯槽骨に穴を開けて、インプラントを埋入します。

通常のインプラント治療で、抜歯後に数ヶ月間の治癒期間を経ると、顎の骨が痩せてしまいます。骨が痩せてしまうと、インプラント埋入の前に骨を増やすための手術が別途必要になるケースが多いです。

このような手術を骨造成と呼びますが、骨造成はインプラントの埋入よりも強く痛みを伴うケースが多く、骨造成のための歯肉の切開、インプラント埋入のための歯肉の切開と、歯肉を切開する回数も増えてしまいます。

骨造成を行うと、骨が減少している患部に人工の骨の材料を挿入して、歯肉が覆い被さるように縫合します。この際には人工の骨の材料を挿入して患部が盛り上がった分だけ、切開した歯肉を引っ張って縫合する必要があります。

これにより通常の抜歯後の縫合などと比べて強い痛みや腫れが生じるのです。こういった理由で、インプラント治療における痛みの軽減、ひいては心身のご負担の軽減のためには、いかに骨造成を回避できるかということが重要なポイントになるのです。

抜歯即時埋入法では、そもそも抜歯と同時にインプラントを埋入するため、『抜歯後に骨が痩せてしまう期間』が生まれません。

インプラント治療は、周囲の歯に負担をかけにくく、咀嚼機能を回復させる素晴らしい治療法です。しかし、術後の痛みや腫れ、長期の治療期間、骨造成手術の必要性など、課題も存在します。

抜歯即時埋入法は、術後の痛みや腫れを軽減し、骨造成手術を回避する利点があります。抜歯と同時にインプラントを埋入するため、骨の減少期間がなく、患者様の負担を軽減します。

これにより、心身への負担が少ないインプラント治療が実現できます。治療に関するお悩みやご相談がございましたら、お気軽にご相談ください。