11歳でも手術を回避できる?急速拡大装置+アンカーを併用した矯正治療の症例
「このままだと将来手術になる可能性があります」と言われたとき、「まだ11歳だから様子を見るしかないのかな」と感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。しかし実際には、“今のタイミングでもできる治療” があるケースもあります。今回は、11歳の男の子の症例をご紹介します。
ご相談内容
来院時のお悩み
来院時のお悩みは、
子どもの受け口が気になります。鼻詰まりもあってよく口呼吸をしています。

「11歳ではもう遅い?」と言われる理由
急速拡大装置(上あごを広げる装置)は、上あごの成長が終わる前(目安は10歳頃まで)が適応とされています。上顎の成長が終わりかけた11歳となると、装置だけでは上あごが広がりにくく、このままだと下顎の成長が終わる15歳ごろまで様子を見て、
• 手術(骨を切って下あごを下げる方法)の可能性
• 骨格はそのままで歯の位置で見た目をカバーする治療
という選択肢になることが多いです。そこで今回は、急速拡大装置+アンカー(スクリュー)を併用する治療を選択して、この時期でも骨格から綺麗に整える治療を行ないました。
治療方法
今回は以下の①急速拡大装置+②アンカー(スクリュー)を併用しているためそれぞれについて説明します。
① 急速拡大装置
上あごの幅を広げる装置です。主に成長途中にあるお子さんの矯正治療に使用した骨格レベルから改善を目指します。

②アンカー(矯正用スクリュー)
小さなスクリューを骨に固定し、歯ではなく“骨”を支点にして動かす方法です。年齢的に難しいと言われるケースでも、併用することで対応できる場合があります。

治療後の変化
① 横顔のライン(Eライン)
上あごの成長を促し、正しい位置に戻ることで横顔が改善しました。

② 上の前歯の位置
下の前歯に隠れていた上の前歯がしっかり前に出てきました。

見た目だけではなく、上顎が広がったことで鼻の空気の通り道も一緒に広がったため、来院時に悩み事で言っていた「鼻詰まり」「口呼吸」も改善しました。
「11歳だから無理」ではありません
11歳という年齢でも、
• 骨格から改善を目指す方法
• 将来の外科手術を回避できる可能性
があるケースもあります。
もちろん、すべてのお子さまに同じ治療が適応できるわけではありません。成長段階や骨格の状態をしっかり評価したうえで、一人ひとりに合った方法をご提案します。
まとめ
- ✔ 受け口が気になる
- ✔ 将来手術になると言われた
- ✔ 今できることがあるのか知りたい
そのようなお悩みがあれば、まずは一度ご相談ください。
「今のうちに対応するかどうか」が将来の大きな分かれ道になることもあります。
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※すべてのお子さまに同じ治療が適応できるわけではありません。
※成長や骨格により治療方針は異なります。

定政 克典
- インビザラインドクター
- 顎咬合学会(咬み合わせ認定医)
- 国際口腔インプラント学会(ICOI認定医)



